予算総額70万円台。条件付きでさらにお得な終身会員も選択可能
南房総・鹿野山に1960(昭和35)年開場。創設者の前田久吉氏は日本工業新聞(現在の産経新聞)や関西テレビの設立に関わった実業家で、1950年代に東京タワーの建設を構想・実現。60年代には鹿野山のリゾート開発に乗り出し、鹿野山ゴルフ倶楽部(当時は鹿野山カントリークラブ)やマザー牧場などを次々に創立した。
現在もゴルフ場の経営母体である房総開発株式会社は株式会社マザー牧場、株式会社TOKYO TOWERとグループ会社の関係にある。
コースは標高300メートル前後の丘陵地に白鳥(しらとり)・天神・浅間(せんげん)の3コース27ホールが展開。自然のままの起伏を取り込んだ個性的なレイアウトに手造りコースならではの複雑なアンジュレーションが加わって、一筋縄ではいかない面白さがある。全体に距離は短めだがバックティの使用も可能だ。
高い山がない千葉県内のゴルフ場では最も標高が高く、房総連山や東京湾、さらに富士山まで見渡せる絶景も魅力のひとつ。また、現在も倶楽部のヘッドプロ・理事を務める鷹巣南雄をはじめ、横山明仁、宮瀬博文、久保樹乃など出身プロが多く、過去に青木功が合宿を行ったコースとしても知られている。
ラウンドは全組セルフプレーで2025年に導入されたGPSナビ付乗用カートを使用。フェアウェイ乗り入れもOKだ(天候やコース状況により利用制限あり)。
練習施設はドライバーレンジ4打席とアイアンレンジ14打席にアプローチ・バンカー練習場、パッティンググリーンを併設している。
コースや施設の改造・改修に随時取り組んでおり、付帯施設では2023年、浅間コース内にグランピング施設をオープン。愛犬連れ専用のテントもあり、薄暮・早朝プレーなら同伴ラウンドもOKだ。
直近の会員数は正会員1,374名、平日会員(日祝不可)86名、週日会員(土日祝不可)56名。倶楽部競技が活発で、月例杯(A・B・Cクラス)、開場記念杯、理事長杯、クラブ選手権、シニア選手権、グランドシニア選手権、スクラッチ選手権、女子スクラッチ選手権、キャプテン杯、新年杯、初夢杯、勤労感謝の日杯、忘年杯を開催している。
特徴的なのは通常会員か終身会員かを選べる点で、終身会員は1代限りで譲渡不可。そのかわりに名義書換料の大幅減額がある。両者の違いは次のとおり。
◇通常会員(正会員・平日会員・週日会員)
・年齢制限なし
・会員権証書あり
・譲渡・贈与・相続ができる
・名義書換料 正会員165,000円・平日会員110,000円・週日会員55,000円
◇終身会員(正会員・平日会員・週日会員)
・入会は満30歳以上
・会員権証書なし
・1代限りで譲渡等は一切不可
・名義書換料 正会員33,000円・平日会員22,000円・週日会員11,000円
年会費、プレーフィは通常会員も終身会員も同額で、年会費は正会員49,500円・平日会員36,300円・週日会員22,000円。プレーフィは6,430円となっている。
正会員の入会費用概算は通常会員が77万円前後、終身会員は64万円前後で推移。会員権を取得したうえで入会時にどちらかを選択することになるので、詳しくは会員権業者に問い合わせを。
歴史ある倶楽部で運営しっかり。通常会員でも名変料165,000円はかなりリーズナブルといえる。都心から距離はあるがETC専用出口から約10分と利便性もまずまず。東京湾フェリー利用も予約制送迎バスを運行しており使い勝手がいい。通える圏内なら候補のひとつになるはずだ。
※文中の金額はすべて税込
基本情報
鹿野山ゴルフ倶楽部
http://www.kanozan.co.jp/
千葉県君津市鹿野山288
TEL:0439-37-2211
開場日:1960年9月4日
コース設計:鈴木芳晴(天神・白鳥)、町田義雄(浅間)
アクセス
・車
館山自動車道/君津ICから15km約20分、君津PAスマートICから9km約10分
・電車
JR内房線/君津駅からタクシー約30分
・フェリー
東京湾フェリー/金谷港からクラブバス(完全予約制)約40分