朝イチショットのミスはエネルギー不足? 練習で消費したカロリーはスタート前に補おう
しっかり朝食を摂りエネルギーを補給してラウンドに備えても、スタート前にすでにカロリーを消費している。スタート直前にするべきことは?
配信日時: 2024年1月22日 09時59分
ゴルフスイングで消費するカロリーはひと振りで約1kcal 。たくさん打つほどエネルギーを消費して疲れてしまう。朝の練習で20球×2箱打つと40kcalを消費。1球ごとに素振りを1回すると80kcalの消費になり、卵1個分(74~80kcal)に相当する。スタートホールからパワー全開でいくには、スタートする直前にオレンジジュースやゼリー飲料などで糖質を摂り、練習で使ったエネルギーを補う必要がある。
ところで朝食は何を食べているだろうか? ラウンドのためのエネルギーを蓄える朝食は、ある意味大切な食事。朝の練習前にしっかり食べていないと、それこそエネルギー不足でパフォーマンスを上げることはできない。糖質とたんぱく質の摂取が、良いパフォーマンスを生むのだ。
「炭水化物、たんぱく質、脂質の3大栄養素に、ビタミンとミネラルが加わると5大栄養素になります。快適に動き回るには、5大栄養素をバランス良く摂ることが大切です」と話すのはスポーツ栄養士の土屋麻佑さん。
「5大栄養素は車に例えられます。ガソリンが糖質と脂質。ボディの材料がたんぱく質。オイルや潤滑油がビタミンやミネラルです。18ホールのラウンド前のゴルファーに必要なのは、炭水化物の中の糖質たんぱく質にビタミンB群。そしてミネラルの中のカルシウムとマグネシウムに鉄です。ラウンド前の朝食は、自分の車(体)でよい走り(パフォーマンス)をするためにガソリンを入れ、ボディを強くしておきたいですね。朝食に糖質とたんぱく質が欠かせないのはそのためです」
焼き魚にご飯に味噌汁、納豆なども付いてくるゴルフ場の和定食なら十分エネルギーを蓄えられそうだが、ラウンド日は朝が早い。ゴルフ場でゆっくり朝食を摂る余裕がない人も多いだろう。そんなときは「おにぎりは無敵の朝食です。2個食べて、エネルギーを蓄えてください」と土屋さん。
具にもよるが目安として2個で約350kcal。味噌汁も一緒に摂ると運動前の塩分補給ができて体も温まる。塩むすびよりは、たんぱく質が摂れる鮭、ツナマヨなどの具がベター。とり五目やお赤飯、夏場は梅干や梅昆布などの具もOKだとのこと。
次のラウンドはエネルギー不足でミスショット連発? なんてことにならないよう、しっかり朝食や捕食を摂って備えよう。
■解説・土屋麻佑
管理栄養士(スポーツ栄養士)。女子栄養大学実践栄養科卒。(株)ティップネスでのトレーナー業務を経て、全国の病院・介護施設向けの治療食を扱う組合本部で商品開発等に携わる一方、2019年からアスリートの栄養指導や調理の指導を開始。プロを目指す学生アスリートからJリーガー、アメフト選手など幅広く指導を行っている。2020年からアスリートと栄養士を繋ぐプラットフォーム「FOODLETE!」を運営
関連記事
知っておきたい ニュース&トピックス
- 66
【診断】手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 新感覚の理論で自分に合ったアドレスを見つけよう!
2024年5月27日 (月) 09時02分
- 22
ソフトな方が速く振れる!? 靴に詳しいコーチが『ゲルカヤノエース2』を薦める理由
2024年5月28日 (火) 23時47分
- 1
生成AIがラウンド中の疑問に回答! 人工知能がゴルフの上達を手助けしてくれる時代がやって来た
2024年5月20日 (月) 03時15分
- 27
岩井明愛が逆転で今季初V 竹田麗央2位、金澤志奈は3位
2024年5月26日 (日) 05時04分
- 1
「何をやっていたかわからない」 渋野日向子が振り返る“苦悩”の前半戦
2024年5月21日 (火) 03時00分
- 32
「この試合で決めないといけない」 古江彩佳が挑むパリ五輪代表争いの天王山…一方、他の選手の心境は?
2024年5月29日 (水) 00時40分