■20代を過ぎたらテストステロンは減る一方?
テストステロンは主に精巣で作られる。20〜30歳を過ぎると精巣の働きが徐々に落ち、分泌量は減っていく。さらに「テストステロンを作れ」と命じる、黄体形成ホルモン(LH)の機能も低下。テストステロンが少なくなっても、脳が産生の指令を出さないこともある。女性の場合、更年期に女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少するのに対し、男性のテストステロンの減少は緩やかに進むのが特徴。
テストステロンは誰しも年齢とともに緩やかに減っていく。だが中には、ガクッと急降下する人も。その大きな原因がストレス。ストレス時に「コルチゾール」というホルモンが分泌されるが、下垂体がコルチゾールの分泌に専念してしまうため、テストステロンの産生が放置されてしまうのだ。
また、喫煙もコルチゾールを上昇させる要因。さらに睡眠不足は分泌を妨げ、過度な飲酒や肥満はテストステロンを女性ホルモン「エストロゲン」に変換する作用がある。テストステロン値が急激に落ちれば、疲れやすさや無気力、幸福感の低下となって表れ、ひどい場合は日常生活に支障をきたす「男性更年期障害」へとつながる。
ホルモン補充療法を受ければ、テストステロンを増やすことは可能だ。個人差はあるものの、セルフケアでも治療に匹敵するほど分泌量を高められるケースもある。中でもおすすめは筋トレ。筋肉が収縮するときに放出される「マイオカイン」という物質が、テストステロンの分泌を後押ししてくれるのだ。
そして忘れてはならないのが、健康な体という土台だ。規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠など、健康の超基本を整えることこそが、テストステロンの分泌量を増やす最適解である。