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松山英樹が2025年を振り返る 今季2勝も…苦戦の日々「悔しいのは、優勝以外の毎週」

2025年の米国男子ツアー開幕戦「ザ・セントリー」で通算11勝目を飾り、タイガー・ウッズ主催のツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」での優勝でシーズンを締めた松山英樹。12月末、2025年の振り返りと来季への意気込みを語った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2026年1月1日 12時02分

松山英樹が2025年の戦いを振り返る
松山英樹が2025年の戦いを振り返る (撮影:鈴木祥)
松山英樹が報道陣に向けて会見を行った

松山英樹が報道陣に向けて会見を行った (撮影:鈴木祥)

米国男子ツアー開幕戦「ザ・セントリー」で通算11勝目を飾り、タイガー・ウッズ(米国)主宰のツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」での優勝で2025年を締めた松山英樹。12月末に行われた会見で一年の振り返り、また2026年シーズンへの意気込みを語った。【前編】



2025年シーズンは、ツアー競技以外も含め米国で24試合、DPワールド(欧州)ツアーで2試合、日本ツアーで1試合の計27試合を戦い抜いた。米ツアー開幕戦「ザ・セントリー」で優勝したものの、その後は「ジェネシス招待」と「ロケット・クラシック」の13位が最高位。苦しい時間が続いた。

そのなかで迎えた10月の欧州ツアー「ジェネシス選手権」で7位、11月の日本ツアー「ダンロップフェニックス」で5位に入り、久しぶりのトップ10入りを果たした。12月のヒーローワールドチャレンジではアレックス・ノレン(スウェーデン)とのプレーオフを制し、2016年以来となる大会2勝目を挙げて一年を締めくくった。

■2025年シーズンを振り返ると?
「セントリーで優勝してからスタートして、そのあとなかなかいいプレーができなくて、苦しい時間を…。(シーズンが終わることは)早かったんですけど、最後はヒーローで優勝することができて良い締めくくりもできましたし、来シーズンへのキッカケもつかめたかな、という感じ。すごくいい気分で終われたと思います」

米開幕戦の「ザ・セントリー」で通算11勝目を挙げた

米開幕戦の「ザ・セントリー」で通算11勝目を挙げた (撮影:GettyImages)

■「ザ・セントリー」では米ツアー新記録となるトータル35アンダーという偉業を達成した。この快挙については?

「ほぼ一年経ったので、忘れていますけど(笑)。35アンダーというのはなかなか出るものでもないですし、これから塗り替えられるかもしれないですけど、とりあえず、1年間は記録を保てたことはうれしいです」

初日、2日目ともに「65」をマークし、2位のコリン・モリカワ(米国)に1打差をつけて単独首位に立った。3日目はボギーなしの11バーディを奪って「62」でラウンドしたものの、モリカワも同スコアで回り、両者の差は変わらないまま最終日へ。1打リードで迎えた最終日は、1イーグル・7バーディ・1ボギーの「65」で逃げ切り、2位に3打差をつけて優勝を飾った。

「ザ・セントリー」で米ツアー新記録を打ち立てた

「ザ・セントリー」で米ツアー新記録を打ち立てた (撮影:GettyImages)

■「ヒーローワールドチャレンジ」は、どのような想いで戦ったのか?

「最終日の(後半)15番までは、あまり緊張しなかったんですけど、一緒に回っていたアレックス(アレックス・ノレン)がずっといいプレーをしていた。ずっと2打差ぐらいだったので、“気持ち悪いな~”とは思っていた。16番でバーディを取られて1打差になってから緊張し始めて、なかなか17番のチャンスも決めきれなかった。最後は追いつかれましたけど、プレーオフになって、いいセカンドショットが打てたのは良かったと思います」

首位に3打差の3位タイで迎えた最終日に、ボギーなしの1イーグル・6バーディの「64」をマーク。同組で回っていたノレンとトータル22アンダーで並びプレーオフに突入した。1ホール目で松山がバーディを奪い大会2勝目を挙げた。

アレックス・ノレンとのプレーオフを制し大会2勝目を挙げた

アレックス・ノレンとのプレーオフを制し大会2勝目を挙げた (撮影:GettyImages)

タイガー・ウッズ(左)主宰のツアー外競技で大会2勝目を挙げた松山英樹

タイガー・ウッズ(左)主宰のツアー外競技で大会2勝目を挙げた松山英樹 (撮影:GettyImages)

■一番印象に残る一打は?

「ヒーローワールドチャレンジのプレーオフでのセカンドショットだと思います。ここ何年間か、ああいうポジションのときに、思い切り振り切って打つことができていなかった。しっかりピンに向かって構えられて、打てたことは、ここ何年かはなかったと思うので、そこは率直にうれしい。それをあのプレーオフのセカンドで打てたということが、今後につながっていくのではないかなと思います」

18番パー4で行われたプレーオフ1ホール目。ティショットをフェアウェイに運び、166ヤードの2打目を2フィート7インチ(約79センチ)につけ、バーディを奪い優勝を決めた。このセカンドショットが、シーズンの“渾身の一打”となった。

プレーオフ1ホール目の2打目。166ヤードからチャンスにつけてバーディ奪取。大会2勝目をつかんだ

プレーオフ1ホール目の2打目。166ヤードからチャンスにつけてバーディ奪取。大会2勝目をつかんだ (撮影:GettyImages)

■日本開催での試合には、米ツアーの「ベイカレントクラシック」(20位)、国内ツアーの「ダンロップフェニックス」(5位)に出場。母国でプレーした感想は?

「最近は年に1~2回しか出ていないですが、たくさんのギャラリーが集まってくれるので、いいプレーをしたいと思っているんですけども、ベイカレントのときも(調子は)悪くないはずなんですが、やはり優勝するためには全然足りないゴルフをしていた。いいショットをしても途中でミスしてしまったりとか、そういうところが多かった。それをヒーローで克服できたのはうれしかったです」

ベイカレントクラシックでは大勢の日本ファンを沸かせた

ベイカレントクラシックでは大勢の日本ファンを沸かせた (撮影:米山聡明)

■シーズンで一番悔しかった試合は?

「悔しいのは、優勝以外の毎週。マスターズの3日目とかですかね…」

2021年覇者として挑んだ「マスターズ」は、自身14度目の出場だった。初日は「73」で回り、1オーバー・38位タイで滑り出すも、2日目に「68」とスコアを伸ばし12位に順位を上げた。しかし、3日目にバーディなしの5ボギー・1ダブルボギーの「79」を叩き48位に後退。最終日は7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル2アンダー・21位で終えた。

松山英樹が会見で2025年を振り返った

松山英樹が会見で2025年を振り返った (撮影:鈴木祥)

■2025年シーズンのスタッツを振り返り、2026年でさらに伸ばしていきたいところは?

「ティショットとグリーン上は大事にしていて、今年も(昨年と)同じような結果になっているんじゃないかなという感触ではいます。サンドセーブ率が良かったんですけど、たまたまそういう結果になったというだけ。特にティショットとグリーン上をしっかり大事に調整していきたいと思います」

■2024年と2025年の主要スタッツ比較
ドライビングディスタンス:『299.4ヤード』(107位)→『300.2ヤード』(114位)
フェアウェイキープ率:『58.8%』(132位)→『58.5%』(124位)
パーオン率:『66.74%』(100位)→『65.7%』(130位)
パーオン時の平均パット数:『1.754』(77位)→『1.748』(70位)
サンドセーブ率:『60.94%』(27位)→『70.55%』(2位)
平均ストローク:『70.123』(13位)→『70.214』(21位)

サンドセーブ率ではツアー2位

サンドセーブ率ではツアー2位 (撮影:GettyImages)

■2024年シーズンよりも平均ストロークが悪くなっている原因は、ティショット?

「例年よりもOBが多かったので、苦労しているなと感じてはいて…。その原因が何かわからない。技術的なものなのか、メンタル的なものなのか。そういう年があってもいいのかなと(苦笑)。結果的に最後、優勝ができたので、そういう年だったのかなと思います」

2026年も松山英樹の豪快なティショットに注目だ

2026年も松山英樹の豪快なティショットに注目だ (撮影:GettyImages)



開幕戦で優勝を挙げたものの、2013年から参戦している米ツアーの中では、今季はトップ10入りの回数が最も少ないシーズンとなった。これまでと比べても思うような結果を残せず、苦しい一年を過ごしたなかで迎えたヒーロー・ワールドチャレンジでの優勝――。それは来季につながる“キッカケ”となった。後編では、来季の米ツアーに参戦する若手日本勢への見解を語るとともに、自身の目標についても語る。

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