今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は『海外男子・前編』。
■松山英樹が開幕戦で衝撃V
松山英樹が新春に衝撃的なプレーを披露した。1月2~5日に行われた米国男子ツアー開幕戦「ザ・セントリー」で、ツアー新記録となるトータル35アンダーをマーク。通算11勝目を挙げ、日本のエースが最高のスタートを切った。
1打リードの単独首位で最終日を迎えると、3番パー4でショット・イン・イーグルを奪取。その後も主導権を握り続け、2位に3打差をつける完勝だった。
優勝争いを演じたコリン・モリカワ(米国)も「やばすぎるよ(笑)」と脱帽。「ここでいつか勝ちたいと思っていた」という舞台で、松山は圧倒的な強さを示した。
■シェフラーが4年連続MVP タイガー以来の快挙
世界最強の男が今年も栄誉に輝いた。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が2025年の『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』を受賞。4年連続は1999~2003年のタイガー・ウッズ(米国)以来、史上2人目の快挙となった。
今季は全米プロ、全英オープンのメジャー2勝を含む6勝を挙げ、29歳にしてツアー通算19勝に到達した。
PGAツアーCEOのブライアン・ロラップ氏は「驚異的で歴史に残る活躍」と称賛。ウッズも「安定感、戦略性、すべてが本当に驚くべきものだ」と、その完成度に舌を巻いた。
■マキロイが悲願のマスターズ制覇 キャリアグランドスラム達成
ローリー・マキロイ(北アイルランド)がついに成し遂げた。海外メジャー「マスターズ」を制し、史上6人目のキャリアグランドスラムを達成した。
ジャスティン・ローズ(イングランド)をプレーオフ1ホール目で下し、グリーンで歓喜に打ち震えた。2000年のタイガー・ウッズ(米国)以来、四半世紀ぶりのグランドスラマー誕生。熱狂するパトロンから大歓声が送られた。
2014年までに「全米オープン」「全米プロ」「全英オープン」を制覇。キャリアグランドスラム11度目の挑戦で、ついにオーガスタの壁を打ち破った。「自分は呪いにかかっているのかとも思ったけど、それが解けたような気持ちだよ」と、安どの笑みを浮かべた。
