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ゴルフもインフレ? 米国の全体ラウンド数がついに鈍化傾向

ゴルフにもインフレの波。好調だった米国のプレー人口が鈍化傾向にある。

所属 ライター
武川 玲子 / Reiko Takekawa

配信日時:2023年11月26日 15時30分

米国のラウンド数が鈍化傾向に…。インフレが続けば減少も?
米国のラウンド数が鈍化傾向に…。インフレが続けば減少も? (撮影:GettyImages)

新型コロナウイルスによって世界的なパンデミックが起こった2020年。人々の外出が制限される中でも、屋外スポーツのゴルフはむしろ安全なレジャーとしてプレー人口が増加した。米ゴルフウィーク誌によると、20〜21年のラウンド数は前年比で20%増。過去10年で最大の伸び率となった。

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しかし、ナショナル・ゴルフ・ファンデーションの調査では2022年の伸び率は3.8%。さらに2023年は2.9%と鈍化傾向にあると発表された。

その要因はパンデミック後の米国に起きている未曾有のインフレだ。ゴルフのプレー料金も例外ではなく、カリフォルニア州のゴルフメッカ、50を越えるゴルフコースがあるパーム・スプリングスエリアの中の一つ、インディアンウェルズ・ゴルフリゾートはハイシーズンとなる1月〜2月の週末プレー料金が299ドル(約4万5000円)。さらに値上がりは続くことが予想されている。

プレー料金だけではない。ホテル、レストラン、バー、レンタカー…。すべてが値上がりする世の中で、バケーションを過ごすゴルファーたちは「同じ日数を滞在しても、これまでよりもラウンド数を減らしている」という声も。

現在は2〜4%と伸び続けるラウンド数だが、さらなるプレー料金の値上がりが続けば、いつか後退する時が来るかもしれない。(文・武川玲子=米国在住)

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