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賛成ばかりじゃない? 米ツアー2024年スケジュールにジェームズ・ハーンが怒り!

出場資格が絞られる超高額賞金大会が来年からスタート。選手の反応はさまざま…

所属 ライター
武川 玲子 / Reiko Takekawa

配信日時:2023年3月5日 11時00分

ジェームズ・ハーンが怒りの声
ジェームズ・ハーンが怒りの声 (撮影:GettyImages)

41歳、PGAツアー2勝のジェームズ・ハーン(米国)が怒りの声を上げた。「アーノルド・パーマー招待」開幕前、PGAツアーのジェイ・モナハン会長が選手に送った“メモ”には、2024年から高額賞金の“エレベーテッドイベント”が「予選落ちなし」で「出場選手数を70~80名」の超エリート大会になることが「PGAツアー選手理事会」で承認されたことが記されていた。

これに対しハーンは「新しいスケジュールはまったく気に入らない。ファンのため、選手のためというのは“偽善”だ」と米ゴルフウィーク誌の電話インタビューに応えた。

“エレベーテッドイベント”に挟まれる“レギュラーイベント”で好プレーをすることで、次の“エレベーテッドイベント”への出場が可能となるが、「ツアーの二極化が進むだけ。本来はツアーイベントはツアーメンバーにベストなプレー機会を作ること、地元チャリティーなどに寄与することだったはずだが、今やどうやって人気選手にもっとお金を支払うかがメインテーマだ」とハーン。「ベスト選手ではなく人気選手。なぜならタイガー・ウッズはもっとも偉大な選手だが、ほとんどプレーをしていないのにこの2年間PIP(プレーヤー・インパクト・プログラム)を勝っている」と新たに導入されているプログラムを批判した。

さらに自身がメンバーを務めていた“選手理事会”では「人気選手でも実力選手でもない僕が意見を発してもツアーは聞く耳を持たず、反対意見は封印される。だから理事会をやめた」と暴露した。

2024年は4大メジャー、「ザ・プレーヤーズ選手権」、フェデックスカップ・プレーオフ3大会以外に8大会の“エレベーテッドイベント”が開催され、出場人数は70~80選手で予選落ちなしで行われる。

出場資格は、

・前年度のフェデックス・ランキング50位まで
・2024年シーズンのフェデックス・ランキング上位10名(有資格者を除く)
・レギュラー大会でフェデックス・ランキング上位5名(有資格者を除く)
・同年のツアー勝者
・世界ランキング30位

となる見込みで、資格のない選手はレギュラー大会で戦いを続けることになる。(文・武川玲子=米国在住)

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