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松山英樹7度目のマスターズ データで探る初制覇へのキーポイント

松山英樹7度目のマスターズ データで探る初制覇へのキーポイント

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年4月5日 12時38分

マスターズ 事前情報◇5日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>

2011、12年とアマチュアで出場。ともに予選通過を果たし、プロ入り後も含めて通算7度目の「マスターズ」出場となる松山英樹。昨年は初日の4オーバーが響いて、最終日に「67」の追い上げを見せたが11位タイフィニッシュ。シーズン序盤は絶好調だったが、マスターズにピークをあわせることができなかった。今年は、2月に思わぬケガで一時離脱。復帰こそ果たしたが、「全部ダメ」と、火曜日には暗い表情を見せた。

【写真】松山英樹、タイガー・ウッズがオーガスタで調整!

大会前日の水曜日は、朝から宮里優作とインコースをラウンド。パー3コンテストには出場せず、パッティング、ショットともに調整。早めにコースを後にした。ティオフまであとわずか。今年こそマスターズ制覇に期待がかかるが、過去のデータを紐解き、松山優勝の可能性を探った。

まず過去の順位は、下記の通り。

2017年 11位タイ
2016年 7位タイ
2015年 5位
2014年 予選落ち
2012年 54位タイ ※アマチュア
2011年 27位タイ ※ベストアマ

ここ3年は安定した成績を残しているが、それでは優勝に何が足りなかったのか。ラウンド別のスコアを見ていくと、3度の「71」はあるものの、1度も初日に60台を出していない。16、17年大会は強風が吹くなどコース難度が高まったため、優勝したダニー・ウィレット(16年・イングランド)、セルヒオ・ガルシア(17年・スペイン)ともに初日70台のスコアだったが、それでもともに順位は一桁。

08年〜15年までは全員60台のスコア。順位も全員がトップテン内でスタートしている。06、07年のフィル・ミケルソン(06年・米国)、ザック・ジョンソン(07年・米国)もスコアは70台ながら順位はそれぞれ5位タイと4位タイ。いかに初日のスタートが大事かが分かる。

対する松山の第1ラウンド最高順位は、16年の13位タイ。昨年は54位タイで大きく出遅れている。初日の入りでいかにバーディを奪い、スコアメイクするかがやはりポイントといえる。

一度ハマったら取り返しがつかないと世界ランク2位のジャスティン・トーマス(米国)も言うように、どうしてもボギーを出してしまう覚悟が必要。となれば、定石だがバーディを取る、しかもパー5で絶対にバーディ以下のスコアが必要になってくる。特にインコースのパー5は、ティショットがフェアウェイにいけばイーグルの確率も高まる。そんなホールでの松山の成績はどうなのか。パー5でのスコアを拾ってみた。

2番 575ヤード(平均4.77)
通算5アンダー 1イーグル、6バーディ、1ボギー、1ダブルボギー
8番 570ヤード(平均4.55)
通算10アンダー 1イーグル、12バーディ、2ボギー、1ダブルボギー
13番 510ヤード(平均4.59)
通算9アンダー 1イーグル、9バーディ、2ボギー
15番 530ヤード(平均4.73)
通算6アンダー 1イーグル、5バーディ、1ボギー
※6回出場、全22ラウンドの合計

いずれもアンダーパーではあるが、特に距離の短いインコースのパー5の数字がさみしい。昨年、優勝したガルシアは66ラウンドで13番は20アンダーだが、15番は通算31アンダー。大会を3度制しているミケルソンに至っては13番の平均スコアは4.22で73アンダー。勝負のバックナインでいかにスコアを伸ばせるか。優勝争いのまっただ中、イーグル奪取で観客のどよめきを誘えば、他の選手に与えるインパクトも大きい。13、15番のパー5はやはりターニングポイント。ここでの成績が松山のさらなる躍進を支えそうだ。(文・高桑均)

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