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プレジデンツカップ連敗、大敗の世界選抜には、これから何が必要なのか?【舩越園子コラム】

プレジデンツカップ連敗、大敗の世界選抜には、これから何が必要なのか?【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2017年10月2日 17時04分

確かに、近年のライダーカップで米国は欧州に敗北し続け、大差で敗れて屈辱を味わったこともあった。だが、ミケルソンの提案でタスクフォースと名付けられた対策委員会のような組織を作り、過去のキャプテンやベテラン選手、現役選手などが額を寄せ合って知恵を絞り、2年がかりで練った作戦を実行した昨年大会で8年ぶりの勝利を挙げた。

その経験、そのとき実感した団結力や自信が今も米国選抜の選手たちの間で持続している。「チームの団結力が僕らの最大の力だった」と、キャプテン、スティーブ・ストリッカーも頷いていた。

ライダーカップで勝つために米国チームが行なったような抜本的な施策がプレジデンツカップの世界選抜にも何かしら必要なのだと思う。文化や習慣、言語が異なる国々からの選手を一致団結させ、多くの選手が好調な流れの中で大会に臨めるよう持っていくためには、必然的にそうなるよう仕向ける「何か」が求められる。

その「何か」は果たして何なのか。「それは米国選抜の僕らの知ったことではない」と、ウッズは言い放ったが、おっしゃる通り、それは世界選抜の選手がこれから見い出さなければならない大きな課題となった。

世界選抜の敗北が続き、今大会は大差がついたのだから、「もうプレジデンツカップは存続できずに消滅するのでは?」という声も聞こえてくる。「プレジデンツカップは無くならない。世界選抜が勝つ日は必ず来る」。米国選抜キャプテン、ストリッカーの激励のこの言葉に、世界選抜はどう応えていくのか。今大会で大敗したからこそ、今後の楽しみができた。

文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
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