PGAツアーと理事会は10日、LIVゴルフをバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド、PIFと欧州のDPワールドツアーとの統合に向けて、米スポーツビジネスの“ストラテジック・スポーツ・グループ”と協力することを全会一致で採択、選手にメールでメモが送られた。

同グループは米プロスポーツ界を率いる大物ビジネスマンがずらり。フェンウェイスポーツグループをトップに米大リーグ（MLB）のニューヨーク・メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏、米プロバスケットボール（NBA）、ミルウォーキー・バックスの元共同オーナーであるマーク・ラスリー氏などが名を連ねている。
 
PGAツアーは現在非営利団体として活動をしているが、統合により営利を目的として企業体に変わることになる。巨額のマネーを持つPIFとの統合交渉には十分な資金力が不可欠でそのためには投資パートナーを持ち、「今後もPIFとの統合交渉を続けていく」とした。（文・武川玲子＝米国在住）