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10年ぶり復活優勝を遂げた47歳を支えたもの【舩越園子コラム】

10年ぶり復活優勝を遂げた47歳を支えたもの【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2016年11月7日 12時03分

 その後、パンプリングは2004年ジ・インターナショナル、2006年アーノルド・パーマー招待を制したが、そこから先は下降の一途。ここ4年間はいずれも125位以内を逃し、下部ツアー・ファイナル4戦を経て、どうにか米ツアー数試合に出場していた。それでもあきらめず、しがみ付いてきたからこそ、今日、ラスベガスの地で通算3勝目を挙げることができたのだ。実に10年7か月19日、220試合ぶりの復活優勝となった。

 47歳はデービス・ラブが2015年ウインダム選手権を制した51歳の最年長記録には及ばなかったが、71ホール目の17番(パー3)では自分のボールの行方を不安そうに目で追いながら、ティグラウンドにへなへなと座り込んでしまうほどの緊張ぶり。そんな姿を見れば、パンプリングにとってこの勝利がどれほど大きな出来事であったかは誰にも想像できると思う。

 パンプリングの妻は心理学者だ。「僕はとてもラッキー。いつも傍に心理学者がいて、ただでメンタルトレーニングしてくれるんだからね」と公の場で言いながら、あとからこっそり「妻には何でも見破られ、絶対にウソがつけなくて結構大変なんだ」と苦笑していた。しかし成績が低迷していた近年もその妻に支えられてきたと言った。「妻や家族のサポートがあったからこその優勝だ。自分はいいプレーをしている、いいプレーができると信じること。どんなときもパニックにならないこと。妻の教えを守ってプレーし、優勝することができた」

 妻のおかげには違いない。だが、この10年、パンプリングがシード落ちを繰り返しながらも諦めなかったのは、やっぱりゴルフが好きだからだろう。もしプロゴルファーになっていなかったら、なりたかったものは、ただ1つ。ゴルフ場の整備や管理のプロフェッショナル。日本流に言えばグリーンキーパー的な存在である「スーパーインテンデントになりたかった」。

 この優勝で50歳になるまでは米ツアーに出場できる。スーパーインテンデントではなくプロゴルファーとして、まだまだ奮闘してほしい。
 
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

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