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10年ぶり復活優勝を遂げた47歳を支えたもの【舩越園子コラム】

10年ぶり復活優勝を遂げた47歳を支えたもの【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2016年11月7日 12時03分

 米ツアーの「シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン」最終日はオーストラリア出身のロッド・パンプリングと米国のルーカス・グローバーの一騎打ちとなった。

 どちらも華のあるスター選手ではない。ランキングも低い地味な選手どうしの戦いではあった。だが、スターか地味かはさておき、勝ってほしいという想いを抱いて眺める優勝争いは、どうしたって力が入り、食い入るように眺めることになる。

石川遼は“3日間”戦うも予選落ちに厳しい表情

 グローバーといえば、2009年に全米オープンを制したメジャーチャンピオンだが、あの大会は悪天候によるサスペンデッドのタイミング次第で予選2日間の運・不運が大きく分かれたため、グローバーの優勝も「まぐれ勝ち」と囁かれた。優勝を決めた直後でさえ、米メディアから「ラッキーだったと思うか?」とストレートに尋ねられ、思わず困惑したグローバーの表情は今も脳裏に焼き付いている。

 2年後の2011年にウエルスファーゴ選手権を制し、あの全米オープン優勝がまぐれではなく実力によるものだったことを実証したと言われた。しかし、以後は優勝からすっかり遠ざかっている。そんなグローバーが5年ぶりに通算4勝目を挙げることができたら、新たな自信になるだろうし、何より彼自身が報われた気持ちになるだろうなあと、そう思った。

 その一方で、パンプリングに優勝してほしいと思う気持ちも膨らんだ。2000年にオーストラリアから米国へ移住し、米ツアーを主戦場とし始めたパンプリングとは、当時、いろんな話をした。雑草のようなポアナは米ツアーでは嫌われものだが、オーストラリアには「ポアナだけで作られた美しいグリーンもある」と教えてくれたのは彼だった。

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