最終日のプレーをフォトギャラリーで振り返る!
米国人のブレアは米ツアー2季目を迎えた25歳。まだ未勝利で、最終日を首位で迎えたのも今大会が自身初。経験も実績も少ないが、若いがゆえに恐れを知らない強さが彼にはある。父親ジェームス・ブレアは80年代後半に米ツアーに参戦していた元ツアープロ。ブレアのバッグを担いでいるのは、かつてトム・レーマンのキャディを長年務めたアンディ・マルティネス。そんな素晴らしい参謀たちに支えられているブレアは、ワイアラエで初優勝を目指して好プレーをしていたが、第2打をグリーンサイドのバンカーの淵へ外した14番のボギーでスネデカーに並ばれ、それが首位を明け渡すターニングポイントになった。
とはいえ、ブレアの心の動揺があからさまにプレーに表われたのは終盤では14番だけだった。上がり4ホールでは落ち着きを取り戻し、首位に返り咲こうと必死に戦っていたが、スネデカーやゴメスには、わずか1打、追い付けなかった。
ブレアが優勝争いから外れて以後、一騎打ちとなったスネデカーとゴメスの対照性も面白かった。ゴメスは37歳、スネデカーは35歳。ゴメスのほうが年上なのだが、米ツアーで通算7勝を挙げ、経験も実績も豊富なスネデカーのほうがゴメスより大きく見えていたことは言うまでもない。
スネデカーは米ツアー通算7勝を誇る大ベテラン選手。メジャー大会でも頻繁に上位入りを果たしてきた。その経験をフルに生かして、今日のスネデカーはリードされても決して焦らず、慎重にレイアップするシーンが目立った。無理に攻めない彼のスマートプレーは72ホール目でもプレーオフでも見て取れた。だが、そんなスネデカーのゴルフを上回るものをゴメスは持っていたのだ。