腰の痛みにコースに倒れこむタイガー・ウッズ
米国のある全国紙の女性記者は「40歳なのに70歳に見えるタイガー・ウッズ」という見出しで、持ち前の毒舌を振るっていた。
この19か月で同じ箇所(腰)を3回も手術したウッズは、3回目の手術以降は小幅な歩行しか叶わなくなっている。おそるおそる、そうやって歩く姿は「40歳ではなく70歳ぐらいに見える」と彼女は書いていた。
女性記者の熱弁は、さらに続いた。ゴルフクラブを手に天才児と呼ばれながら2歳でTVデビューを果たし、ジュニア、カレッジ、アマチュア、そしてプロ転向。どの時代にも「最年少」「最速」等々、「最」の付く記録を歴史に刻んできたウッズは、だからこそ年を取るスピードも最速で、「世の中の40歳たちの中ではOldestに見える40歳、すなわち70歳ぐらいに見える40歳になってしまった」、と彼女は言っていた。
とてもユニークな主張で、思わず苦笑させられた。なるほど。全速力で駆け抜けてきたがゆえにウッズのエネルギーやパワーが朽ち果て、実年齢以上に老いているという説は、確かに一理ある。激しいスイングで酷使してきたウッズの腰の疲弊ぶりは、腰を酷使せずに生きてきた40歳のそれと比べれば、老朽化は想像以上。まさにボロボロの状態だ。