18日(木)に開幕を迎える、2015年のメジャー第2戦「全米オープン」。その開催コースであるチェンバーズベイGCはこれまでの全米オープンの常識を覆すコースとして大きな話題を呼んでいる。
チェンバーズベイってどんなコース?コースガイド写真をチェック!
ワシントン州にあるピュージェット湾を望む海沿いのリンクスコース。だが、全英オープンを開催するようなイギリスのリンクスと大きく違う点は30メートルを超える高低差だ。ホールによっては数10メートルの打ち上げ、打ち下ろしとなり選手を悩ませる。さらに、採掘場の上に作られたため硬い地面の上に、フェアウェイにも強い傾斜があるためナイスショットが必ずしも好結果にはつながらない。実際選手達からは不満の声も挙がっているようだ。
グリーンも独特。通常のベント芝ではなくフェアウェイと同じフェスキュー芝を採用しているため、どこまでがフェアウェイでどこからがグリーンかが分からない上に芝の性質上コロがりが一定しない。その上大きなアンジュレーションもあるため、選手は傾斜でのコロがりも計算してピンとは違ったポジションにショットを打っていく必要があり、形状の熟知とイマジネーションが求められる。
セッティングも1番と18番は日によってパー4とパー5が変わるなどトリッキー。3番、9番、11番、12番、14番、15番、17番も複数のティグラウンドが用意され、その日になってみないとわからない。設計者のロバート・トレント・ジョーンズJrは「優勝スコアは普通の天候なら3、4アンダー」と語っているが果たして…。この4日間はあらゆる意味でこれまでとは違った「全米オープン」の姿が見られそうだ。