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【舩越園子コラム】コーチは必要、不要?

【舩越園子コラム】コーチは必要、不要?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2014年11月3日 12時24分

欧州の名コーチ ピート・コーウェンにアドバイスを受けることもある松山だが、専属コーチは不在
欧州の名コーチ ピート・コーウェンにアドバイスを受けることもある松山だが、専属コーチは不在 (撮影:福田文平)
 新シーズンが開幕した米ツアーは、すでに米国本土を離れ、戦いの舞台をアジアへ移しつつある。欧米選手たちも以前より積極的にアジアへ足を運ぶようになった。欧米人がアジアへ、アジア人が欧米へ。選手たちの活動範囲の広がり方を眺めれば、彼らの考え方やスケジューリングの変化、そしてゴルフの国際化がいかに著しいかがよくわかる。

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 だが、そんな多様化が見られる中、ここ20年を振り返ってもほとんど変化していないのは、日本人選手たちがスイングコーチを常時帯同しない傾向だ。もちろん、それが悪いと言っているわけでは決してない。が、欧米選手の8割以上がプロフェッショナルな「第3者の目」によるスイングチェックやアドバイスを常に求めるのに対し、なぜ日本人選手はそれを求めないのか。

 現在、米ツアー参戦中の石川遼は父・勝美氏がコーチを兼ねており、スイング画像や電話でのやり取りで助言を仰ぐこともあるようだ。が、勝美氏はあくまで日本滞在だ。石川の傍らで常にチェックしているわけではない。

 松山英樹はコーチ不在。今季の開幕2試合では不調続きのパットを日暮れまで黙々と練習し、突然向上した日、再び悪化した日、どちらの場合もその原因は「なぜなんでしょう」と彼自身が首を捻った。その「なぜ」を解明してくれるコーチを付ける気はないのかと尋ねると「ないです」と即答。「どうしようもなくなって、パターを変え始めたら、そうなって初めてコーチに頼るのかなと思うけど、今はまだパターは変えてないし、今はまだ自分で解決できるんじゃないかなと思う」。

 なるほどと頷けた。コーチに対する考え方や求めるものが松山と欧米選手たちとでは根本的に異なっていると感じた。松山は「もうだめだ」と切羽詰まるまでは誰にも頼りたくないタイプ。多くの欧米選手たちは「知ってるなら手っ取り早く教えてよ」と最初から専門家の力を借りるタイプなのだ。

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