だが、今週の第2戦は先週の開幕戦よりフィールドはやや厚くなり、世界ランク上位50名のうち10名、昨季最終戦のツアー選手権に進出したフェデックスカップランク上位30名のうち8名が今週のラスベガスにやってきた。
この2試合にこれだけ上位選手が揃う現象は、フォールシリーズ時代には決して見られなかったことを考えると、この開幕2試合を自分の年間スケジュールの中でどう位置づけ、どんな意味合いを持たせるかが、選手ごとに少しずつ変わりつつあると言えそうだ。
先週の開幕戦で優勝したべ・サンムンは、昨季はこの開幕2試合の出場を見送り、マレーシアで開かれたCIMBクラシックを自らのキックオフ戦にした。が、長く続いていた不調から少しでも早く抜け出し、少しでも早くランキングを上げたい一心で、今季は開幕戦から挑むスケジュールへ変更。そこで早々に勝利をつかみ、シード権を2017年シーズンまで安泰化させたことは、彼のスケジュールチェンジの賜物だった。
今週のシュライナーズホスピタル・オープンをディフェンディングチャンピオンとして迎えたウエブ・シンプソンは、今大会を「中尺パターで戦う“おそらく”最後の米ツアー大会」に位置付けつつ、ラスベガスにやってきて4位になった。