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現地の米国人ギャラリーの間からも「イシカワはエブリーホール、右に飛んでいく」という声が漏れ聞こえた。しかし、ある米国人のご老人は「でも、それで彼はパットを入れて、ちゃんとバーディーを取る。彼のゴルフは面白いね」と言い、したり顔で笑った。
あるときは隣のホールのフェアウエイから打ち、あるときは大木の根元から、考えに考えて次打を打った。その動きや様子を見ているだけでも、フェアウウエイからピンを狙うゴルフより何倍も何十倍もエネルギーを消耗しているのだろうと思えた。心身ともに――。
そんな石川のショットが、3日目の後半あたりから徐々にフェアウエイを捉え始め、そうしたら、ポンポンポンとバーディーが3つも来た。
「やっぱりフェアウエイから狙えるゴルフは全然違う?」そう尋ねたら石川は「はい、全然違いますねえ。簡単に思える」と、うれしそうだった。