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【舩越園子コラム】石川遼、「全然違う」の深い意味

【舩越園子コラム】石川遼、「全然違う」の深い意味

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2014年8月25日 11時19分

プレーオフに入り調子を挙げてきた石川遼(Photo by Darren CarrollGetty Images)
プレーオフに入り調子を挙げてきた石川遼(Photo by Darren CarrollGetty Images)
 プレーオフ第1戦のバークレイズは米ツアーのトップ125人だけが集まったハイレベルの大会だった。だが、その中で、まったくと言っていいほどフェアウエイを捉えられなかった初日と2日目の石川遼のティショットは、あまりにも豪快に曲がりすぎて、逆に目を見張るものがあった。

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 現地の米国人ギャラリーの間からも「イシカワはエブリーホール、右に飛んでいく」という声が漏れ聞こえた。しかし、ある米国人のご老人は「でも、それで彼はパットを入れて、ちゃんとバーディーを取る。彼のゴルフは面白いね」と言い、したり顔で笑った。

 あるときは隣のホールのフェアウエイから打ち、あるときは大木の根元から、考えに考えて次打を打った。その動きや様子を見ているだけでも、フェアウウエイからピンを狙うゴルフより何倍も何十倍もエネルギーを消耗しているのだろうと思えた。心身ともに――。

 そんな石川のショットが、3日目の後半あたりから徐々にフェアウエイを捉え始め、そうしたら、ポンポンポンとバーディーが3つも来た。

 「やっぱりフェアウエイから狙えるゴルフは全然違う?」そう尋ねたら石川は「はい、全然違いますねえ。簡単に思える」と、うれしそうだった。

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