ウエッジをスプリットハンドグリップで握ってチップショットを打ち、長尺パターでパットする彼の姿からは、故障に喘いできた長い苦悩の痕が垣間見える。
「今季の始めごろも、まだ肘はひどい状態で、注射を打ちながらプレーしていた」。それでも諦めず、必死に回復に努めてきた。
「3か月前ぐらいからフルスイングができるようになった。でも、スイングはできてもスコアメイクができなかった」
マスターズもプレーヤーズ選手権も予選落ちした。全米オープン、全英オープンは出場資格すら得られなかった。それでも、前を向いてきた。
「とうとう、ここ数試合で、やっといいスコアをマークできるようになってきていた」