J・デイ、23ホール激闘の末マッチプレー制覇!ファウラーが3位
優勝したオーストラリアのジェイソン・デイは、すでに米ツアーで勝利を挙げ、マスターズでは2度も優勝争いを演じた選手ゆえ、彼が凄い選手であることは、すでに周知の事実だった。けれど、そのデイを相手に23ホールも渡り合ったフランスのビクター・デュビッソンが、これほど凄い選手であることは、今大会で初めて世界に知れ渡った。
グリーン周りのどんな場所からでも絶妙に寄せ、グリーン上では難しいラインをポンポン沈めるデュビッソンの手は、欧州ツアーでは「ゴールデンハンド」と呼ばれているそうだ。デイと戦った決勝マッチでも、ゴールデンハンドは何度も光り輝いた。
デイに3ダウンを喫して迎えた後半で、デュビッソンは13番、17番、18番を奪い返し、オールスクエアへ。その過程でもゴールデンハンドの威力は随所で垣間見ることができたが、ゴールデンハンドの本当の出番は、その先の延長マッチで訪れた。
19ホール目。グリーンをオーバーした第2打はサボテンや草、石もゴロゴロしていた砂地に止まった。ボールのすぐそばにはテレビケーブルも横たわっていた。が、デュビッソンはルール委員を呼ぶこともなく、サボテンも石もケーブルも一切合財、吹き飛ばすような、そんな打ち方で、ピン1.5メートルへ見事に寄せた。