日本人選手が米ツアーに挑むとき、外国人選手が海外試合に挑むとき、一番難しいのは、何を変え、何を維持するか、その塩梅だ。
そう言えば、今大会の初日、なぜパットに苦しんだのかを語ろうとしていた松山が、ストロークのせいだったのか、ラインの読みのせいだったのかと考えた揚句、冗談混じりで「難しいグリーンなので、放っておけばいいです」と言い放った。
が、これは冗談だけで済ませるには少々もったいない言葉かもしれない。深く考えすぎないこと、悩みすぎないことも、ときには大切。いい意味で開き直ることを度胸と呼ぶとしたら、松山には度胸で米ツアーの難解なグリーンを乗り越えていってほしい。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)