宮里優作、悲願成就を支えた家族の絆
日本のゴルフ界のスターという存在は、そのときどきに1人、もしくは2人ぐらいしかおらず、そのスターが何かの理由で不在となると、それはイコール、スターが皆無の状況と化す。現在は松山。数年前は石川遼。それ以前は丸山茂樹。日本のスターが海外に飛び出していくたびに、これから日本のゴルフ界はどうなってしまうのだろうという不安ばかりが関係者の間で膨らんでいく。
だが、米ゴルフ界には、いつの時代にもスター選手がたくさんいる。もちろん、タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンのように突出した存在となると、やっぱり1人か、せいぜい2人ぐらいしかいないのだが、それ以外にも、何万人、何十万人のギャラリーを呼べるスター選手がたくさん存在している。
それは、なぜなのか。その差は、どこから来るのか。それぞれのゴルフ界の層の厚さ、ゴルファーの絶対人数の差はもちろんある。が、もっと大きな違いは「スターを創出しているかどうか」の差であろう。
日本はスター性のある選手の登場を心待ちにする受動性が強く見られる。救世主が彗星のように現れてくれない限り、ツアーもゴルフ界全体も盛り上がらないと愚痴をこぼすスター頼みの傾向が目立つ。