J・ローズが悲願のメジャー初制覇!43年ぶりの英国人チャンピオンに
近年の全米オープンは年々コースが伸長され、パワー合戦と化していた。が、今年の舞台、メリオンはコース全長が7000ヤードを切り、開幕前の予想では「飛距離合戦ではなくショットの正確性や小技の上手さを競う戦いになるだろう」と言われていた。
そして、開幕前のもう一つの予想として「短いホールも多いため、スコアは伸び、リーダーボードにレッドナンバーが並ぶバーディ合戦になる。優勝スコアは2桁アンダーになりうる」という見方もされていた。
練習日。選手たちは口々に「易しいホールと難しいホールがはっきり分かれている」「フェアウエイとグリーンを捉えさえすれば、バーディが取れる」と指摘した。ラフやハザードを避けさえすれば、それなりのスコアは作れるはず……。目に見えるメリオンは、そういう舞台のはずだった。
しかし、蓋を開けてみれば、選手たちのスコアは想像以上に伸び悩んだ。開幕前にはストーム、初日は雷雨中断など悪天候に見舞われたが、柔らかくなったグリーンはむしろボールを止め、易しくしてくれるはず。それなのに選手たちのオーバーパーの数は膨れ上がっていった。