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新年だからこそ、真剣に考えたいゴルフ界のSDGs【舩越園子コラム】

新年だからこそ、真剣に考えたいゴルフ界のSDGs【舩越園子コラム】

配信日時:2022年1月2日 15時00分

青空をつんざくような豪快なロングドライブを打ち放つことは、ゴルファーにとって永遠の魅力だ。飛ぶクラブ、飛ぶボールへのニーズは年々高まるばかりで、だからこそゴルフ用具メーカーは激しい開発競争を展開してきた。

そのおかげでモダン・テクノロジーを駆使して開発された飛ぶクラブと飛ぶボールが次々に登場。世界のトッププレーヤーたちの飛距離は年々伸び、今では軽々300ヤード超に達している。その対策として、ビッグ大会の開催コースはどんどん伸長されつつあり、同様の傾向がどこまでも強まっていったら、やがてゴルフコースは全長8000ヤード超、いやいや9000ヤードだって必要になり、そのために、さらに森林伐採や土地造成を推し進めてコースを伸長することは、地球環境保護とは逆行してしまう。

だからこそ、クラブやボールに何かしらの規制をしなければならないとUSGAやR&Aは考え、そのためのアクションを取り始めている。

こうした規制の対象は、当面はプロのみとされる予定であり、元旦から施行された46インチ規制も、直接的に影響を受けるのは、フィル・ミケルソン(米国)などごく少数のプロだけだと言われている。

しかし、これまで必死になって「飛び」を追求してきた用具メーカーが、今後はあえて飛ばないクラブ、飛ばないボールを製作し、それをトッププレーヤーたちに手渡すことになれば、開発者たちの心情は忸怩たるものとなり、モチベーションが下がりはしないだろうかと気になってしまう。

プロには「飛ばないもの」、アマには「飛ぶもの」という具合に分けて製作することになれば、手間もコストも増大してしまう。

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