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怪物が怪物でなくなっても… みんな大好きでした【現場記者の“こぼれ話”】

怪物が怪物でなくなっても… みんな大好きでした【現場記者の“こぼれ話”】

配信日時:2020年8月2日 14時00分

いよいよ現地時間6日から今季最初の海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」が開催されます。その前に行われているのが世界ゴルフ選手権「WGC-フェデックス・セントジュード招待」。この大会はかつては「WGC-ブリヂストン招待」という名で日本でも馴染み深いトーナメントでした。ということで、全米プロの前哨戦である今大会にさらに思いを馳せてもらおうと、かつて現地取材に行った記者の話を紹介します。

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今から2年前の2018年の8月が、私にとって初めての米国本土での取材でした。海外出張といえば行きたい方も多いと思うのですが、飛行機が苦手だった私にとってはあまり喜ばしくないことで…(何度か行かせてもらったことで克服できました)。そんな状況で行ったのがWGC-ブリヂストン招待でした。もちろん一番の目的は翌週の全米プロゴルフ選手権なのですが、一週前から取材したほうが色々とやりやすいだろうと上司に配慮してもらい早めに行くことになりました。

この年がブリヂストンの冠が付く最後の年でした。それだけでなく、ファイアーストーンCCで行われる世界ゴルフ選手権が終わる年でもありました。1999年に世界ゴルフ選手権入り、「NEC招待」となったタイミングからずっと行われてきたコースに別れを告げるタイミングだったのです。

ファイアーストーンでは数々のドラマが生まれてきました。タイガー・ウッズ(米国)の2度の3連覇、そして13年に8度目の優勝。そして、何といっても松山英樹プロが17年に日本勢として初の大会制覇を成し遂げたコースでもあります。

数ある歴史を生んだホールとして16番のパー5があります。60年の全米プロでは、アーノルド・パーマーがトリプルボギーを叩き、圧倒的な長さを誇るこのホールを「ザ・モンスター」と名付けました。それ以降も75年の同じく全米プロでジャック・二クラスが奇跡的なパーセーブを見せて通算18コ目のメジャー制覇を達成するなど、16番ではいくつものドラマが生まれてきました。そうして“怪物”の名とともに、米国を代表するシグニチャーホールとなりました。

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