“様子見”から復帰のタイガー・ウッズ　「友人や家族を危険にさらすわけにはいかなかった」

＜メモリアル・トーナメント　事前情報◇14日◇ミュアフィールド・ビレッジGC（オハイオ州）◇7456ヤード・パー72＞

タイガー・ウッズ（米国）が2月以来の実戦を前に、この5カ月間の自粛生活、ツアー再開への思いを語った。

タイガー・ウッズのスイングをプロコーチが解説【連続写真】

5月にはフィル・ミケルソン（米国）とのチャリティ・マッチに出場したものの、6月に再開したツアーへの出場は見合わせてきた。これについてウッズは、「もっと早く復帰しようとも思ったが、家にいることが安全だと思った。いつも多くの人が私の周りにはいるし、自分自身にも危険が及ぶと同時に友人や家族にも危険が及ぶ可能性があった」と、コロナ禍のツアー再開については様子見だったと話す。

ウッズが歩けば大ギャラリーが移動。関係者、メディアら大勢の人がスーパースターを追いかける。もちろん無観客試合での開催が続くが、それでも「状況を見極めて、ツアーがどのような対応をするか見たかった。リスクはまだあるかもしれないが、いまは不安なく出場できる」とカムバックを決意した。

「学生時代でさえ私を追いかける人がいた（笑）」と、20年以上も常にゴルフ界の中心でスポットライトを浴びてきたが、ウッズにとっては不慣れな“静かな環境”の中でのプレーがしばらく続くことになる。「ギャラリーが叫んだり動いたり写真を撮られたりといったことがない。何より興奮とエネルギーがないのは想像できない」。ファンを巻き込んでコースに熱気をもたらしてきたウッズにとっては、新たな環境下でのプレーには戸惑いもありそうだ。