ファウラーは「アイアンショットの精度が試されるコース。一番難しいのはグリーン周り」と話す。同コースはロスの代表作、パインハーストNo.2同様にグリーンは大きな傾斜でこぼれ落ちるのが特徴で、大西洋を望む荒涼としたリンクスコース。ベン・ホーガンが「マスターズ」前に練習をしたといわれ、コースレコードの「60」は同コースでヘッドプロを務めたクラウド・ハーモン(ブッチ・ハーモンの父)が47年にマーク。翌年にマスターズに勝利している。
セレブや政治家の社交場でもあり、ドワイト・D・アイゼンハワー、J・F・ケネディと米歴代大統領が頻繁に訪れ、絶大な人気を誇ったビング・クロスビーもお気に入りだった。過去のメンバーもそうそうたるもので、英国のウィンザー公爵、フォード創設者のヘンリー・フォードやジャック・クライスラー、ピート・ダイの名前が並び、現メンバーには元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ、全米ゴルフ協会(USGA)のマイク・デービス、PGA・オブ・アメリカのワーグ会長、設計家のリース・ジョーンズ、そして(全米プロフットボール)NFLのスーパースター、トム・ブレイディも新メンバーに加わったという。
毎年3月末にはメンバーとプロによる華やかなプロアマ戦が開催され、ファウラーはそこで3度の優勝を挙げているからコースを熟知しているよう。久しぶりのトッププロによるライブ・ゴルフ観戦で新たなコースの魅力も発見できそうだ。大会は米国東部時間午後2時(日本時間18日、午前3時)から開始される。(文・武川玲子=米国在住)
