「ヘッドの後ろに中身の入ったペットボトルを置いて、それを遠くに飛ばすイメージ」【写真】
遼くんが米ツアー本格参戦する前の2011年、「WGC-キャデラック選手権」(米フロリダ州・TPCブルーモンスター at ドラル)へ取材に飛びました。着いたのは前週の日曜日の朝。その週は「ザ・ホンダ・クラシック」に出場している藤田寛之さんが3日目を終えて16位タイと好位置につけていました。会場のPGAナショナルはそんなに遠くない。カメラマンとともに「ザ・ホンダ・クラシック」最終日の取材に行きました。
そして、何とか藤田さんのスタート前に間に合いました。日本からのメディアは少なかったので練習グリーンで声をかけると、「こんな所までどうしたの?」と近くに来てくれました。本当にスタート直前まで話してくれて、こっちがちょっと心配になったんですが、その日は3アンダーで回り、トータル1アンダー・10位タイに入ったんです。藤田さんの米ツアーのベストフィニッシュになりました。そこに立ち会えてホールアウト後も話を聞けたのはラッキーでしたね。
話は脱線しましたが、「WGC-キャデラック選手権」には日本から石川遼、藤田寛之、池田勇太が出場しました。遼くんには練習日の練習が終わった後に取材ができることに。ドラルの練習場は混雑していたので、練習場の反対側で撮影することになったんです(これが後で事件を引き起こします)。与えられた時間は30分。せっかく日本からフロリダまで来たので、できるだけ多くのページを作らないといけないというプレッシャーがありました。
テーマはドライバー。彼が実際に意識している「ルーティン」、「アドレス」、「ワッグル」について取材していきました。話が「スイングの始動」に移ったときに、何と反対側から飛んできたボールが遼くんの足元を通りすぎていったのです。