それで批判が収まるかどうかはさておき、愛国心をアピールし、人々に歩み寄ろうとするミケルソンの真摯な姿勢と誠意は伝わってくる。ミケルソン人気が30年近くも続いている最大の理由は、そうやって彼がいつも誠意を見せてきたからだ。
起きてしまったことを元に戻すことはできないが、大切なのは、批判の嵐の中のまっただ中で、いかに誠意を示すかではないだろうか。
プレジデンツカップでヤジられ続ける中、リードは手にしていたパターをシャベルに見立て、グリーンを掘って「ライを改善している」ような動作を見せて大観衆に「反撃」までしていた。
リードのキャディはギャラリーにつかみかかりそうな勢いで激しく口論する騒動を起こし、最終日の個人マッチではバッグを担ぐことを米ツアーから禁じられた。言うまでもなく、そうしたリード側の姿勢からもたらされるプラスは何もない。
たとえ批判の嵐にさらされたとしても、心の底から誠意を示せば、必ず想いは伝わるはずだ。才能も実力も備えたグッドプレーヤーであればあるほど、愛される存在になってほしい。