しかし、その流れは、“次の日”(最終日)に途絶えてしまった。優勝は最終組をともに回ったブルックス・ケプカ(米国)に奪われ、マキロイは5打差の4位タイに終わった。
ケプカも全英オープンでは優勝候補の筆頭に挙げられながら4位タイに甘んじ、「残念だった」と肩を落とした。だが、ケプカはマキロイのようにフォーカスを「ずらす」「動かす」ことはせず、見つめているのは常に「いいプレーをする」という1点だけ。「全英オープンで僕は勝つに足るいいプレーをすることができなかった。それだけのこと。シンプルな話だ」とも言った。
戦いの場が米国に戻り、今大会と来週の「ウィンダム選手権」が終われば、今季から新設されたウインダム・リゾート・トップ10によるビッグボーナスが与えられる。
「今週、僕が勝てば、ウインダム・リゾート・トップ10のポイントレースでも僕が勝つ。だが、僕が考えるべきは、今週4日間、いいプレーをすることだけ。それができれば、優勝もボーナスも自然についてくる」
その言葉通り、いいプレーだけを意識し続けたケプカは、今大会で優勝し、ウインダム・リゾート・トップ10の1位に与えられる2ミリオンのボーナス獲得も確実となった。