そして最終日のタイガー。上位争いとはほど遠いところでのプレーというのもあり、ピリピリ間は一切なし。こちらもシャトルに乗り込むとき、1週間同じ場所で案内係をしていた女性スタッフに、「この1週間みんなのために案内してくれてありがとう」とさりげなくささやきかけ、18ホールへと向かった。
これには女性スタッフも感激。「タイガーに話しかけられた!しかも、私がここでずっと仕事をしていたのを覚えていてくれたのが感激!」と、しばらく興奮状態。その後、午後になると、「上司からタイガーを見に行っていいよと言われたの!」と、18番グリーンサイドで戦闘モードのタイガーを観戦。より興奮状態に陥っていた。
シャトルのドライバーの間では、どの選手の感じが良かったかなど話題になったとのこと。その中でも、タイガーの「礼儀正しさ」が「意外だった」と話すドライバーもいた。最終日は父の日。ふたりの子どもの父として、タイガーはやっぱりいいお父さんなのだろうし、スコットもいい夫なのだろうなと、最終日の優勝争いを見ながら感じた。(文・高桑均)