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今週開幕、全米プロでタイガー・ウッズは勝てるのか?【舩越園子コラム】

今週開幕、全米プロでタイガー・ウッズは勝てるのか?【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2019年5月13日 13時18分

2002年も2009年もべスページのコースセッティングはタフだった。長い距離、狭いフェアウエイ、深く生い茂るラフ、固く速いグリーンは選手泣かせだった。

しかし、そのべスページで今週開催されるのは全米プロであり、全米オープンのような過酷なコースセッティングにはならないだろと見られている。全米プロを主催するPGAオブ・アメリカのケリー・ヘイCCO(チーフ・チャンピオンシップ・オフィサー)は「コースの難度を人為的に操作しようとすることは、私たちの仕事ではないと考えています。選手たちの素晴らしさや強さをフェアに試すゴルフが披露されるようなコースセッティングをするつもりです」。

全米オープンを主催するUSGA(全米ゴルフ協会)が毎日のようにティマークの位置を変えたり、芝の刈り方を変えたり、水を撒いたりという具合に人為的に難度をコントロールするのに対し、全米プロは「風と天気次第」と、ヘイCCOは言う。

「グリーンがソフトになって、しかも風が無ければ、スコアは伸びる。強風でグリーンがカチカチに干上がれば、スコアは伸び悩む。そんなふうに、成すがままでいいと私たちは思っています」

それが、そのまま易しい設定を意味しているとは限らない。逆に言えば、「成すがまま」には、風と天気次第、あるいは他の何かの影響次第では何がどうなるかわからないという未知の怖さが潜んでいる。ひょっとしたら全米オープンを上回る難しさになる可能性もあり、全米オープンとは異なる難しさになる可能性もある。

はっきりしていることは1つ。ひとたび開幕したら、人為的な操作を極力抑え、マザーネイチャーのご機嫌に委ねるという今年の全米プロのコース設定は、過度にパワーゲーム化し、技巧化していた昨今の傾向から離れ、「ゴルフはコースとの闘い、自然との闘い、自分との闘い」という本質に立ち戻ろうとしている。

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