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松山英樹の可能性とオーガスタの落とし穴【レジェンド中嶋常幸のマスターズ】

松山英樹の可能性とオーガスタの落とし穴【レジェンド中嶋常幸のマスターズ】

配信日時:2019年4月11日 07時32分

――そんな中で松山選手はいかがでしょうか?
断言はできないね。景気のいいことを言いたいのだけれど、そこまでの確信は僕にはない。それでも、今まで本命で優勝して、勝ったのはタイガーしかいない。それ以外はダークスホースというか、知らないところから出てきて勝ったという選手がたくさんいる。だから、いつオーガスタのグリーンジャケットを着ることができるかはわからない。

――昨年のパトリック・リードなども含めて意外な選手が出てきます。
ダニー・ウィレットもそうだよね。トレバー・イメルマンザック・ジョンソンだって、勝った時は注目されていなかったし、南アフリカのチャール・シュワーツェルもそうだし、考えてみれば、全然注目されていない選手が結構な割合で勝っているんだよね。

松山本人はそんなに絶好調ではないかもしれないけど、その中で優勝とか勝ってほしいとか言われない方が気楽なのではないかな。

――松山選手が勝つためのポイントはどこでしょう?
オーガスタはアップサイド、上りのいいところ、いいラインにセカンドショットでつけるのが大事だと言われる。もちろんそうなると、ティショットもいいところに打たなければいけないし、アイアンショットをつけられれば、ティショットにも余裕が出てくる、となるけど本当はグリーン上の勝負。

1.5メートルのパットというのはプロでも十分に外す。100パーセントの可能性なんて絶対にない。その距離を外すと波に乗れなくなる。波に乗れなければ当然、ゲームが作れなくなる。だからパットを決めること。それは他の選手も同じです。それを決められるかどうかにかかっています。

中嶋常幸(なかじま・つねゆき)
1954年10月20日生まれ、群馬県出身。父の英才教育によりジュニア時代から全国に名前が知れ渡った中嶋。73年の日本アマを当時の最年少18歳で制覇。75年にプロ入りすると、翌年初優勝。数々の記録を打ち立てた。88年の全米プロでは日本人最高位となる3位。メジャー4大会ですべてトップ10を果たした最初の日本人選手となった。マスターズには過去11回出場し、86年には8位に入っている。日本通算48勝。2019年には日本プロゴルフ殿堂入りを果たしている。静ヒルズCC所属。

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