<JLPGA最終プロテスト 最終日◇7日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6462ヤード・パー72>
「目標は高く。トップ合格を目指します」。最終日を前にそう宣言していた長澤愛羅が、有言実行だ。日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームメンバーで、今年の「日本女子アマ」を制覇。10月には日本代表としてアジア大会に出場した18歳が、2度目のプロテストでその力をいかんなく発揮した。
首位タイから出た最終日は、5つのバーディを奪うだけでなく、プレーした80人のうち唯一、ボギーを打たなかった。終わってみれば、2位に5打差をつけるトータル15アンダー。「やりきりました。100点ですね」と言って、笑みを浮かべる。
ルネサンス高3年生だった昨年、初めて最終プロテストに挑戦した。しかし、5打及ばず、46位で不合格という現実を突きつけられた。それでも、この1年間は前向きにゴルフと向き合ってきた。「テストに落ちた時も、しんどいと思うことはなかった。まだ実力が足りないと思って、気持ちを切り替えられた」という言葉からもうかがえる。
合言葉は「落ちて良かったと思えるような1年にしたい」。本格的にトレーニングに取り組み始めたのも、この経験があったから。それはスイングに安定感をもたらした。さらに、課題だったアプローチ、パターも徹底強化。「1年で変わった」と自信を持って臨んだ2度目のプロテストだった。
ただ、ひとつだけ「悔しい」と振り返った出来事がある。それが今年7月「資生堂・JALレディス」。ツアー史上最多となる7人のプレーオフまでもつれ込んだ大会で、長澤はそのひとりになりながら、勝ち切ることができなかった。
「その時は勝てたらプロになれたし、悔しかった」と話すが、この言葉には続きがある。「でも、準備はできていなかった。トレーニングを始めて半年くらいしか経っていなかったし、まだ(プロに)なっちゃいけないんだって思いました」。常に前向き。そして合格した今は、「この1年があってよかった」と胸を張れる。
プロとしての目標は、ツアー通算30勝を挙げた選手が得られる「永久シード」。その言葉を意識したのは、今年の「日本女子オープン」で申ジエ(韓国)が達成する姿を見て、「かっこいい」と思ったから。「アメリカの生活よりも合っていると思う」という日本で、キャリアを積み上げていくつもりだ。
ラウンド後には、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員の認定証をもらい、「自分の名前が書かれているのはうれしい」と喜びがこみ上げてきた。昨年の悔しさは、今後も目標達成への糧になるはずだ。(文・間宮輝憲)
