メジャー10勝を含む米国女子ツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が26日、静岡県のファイブハンドレッドクラブで記者会見とジュニア向けのゴルフクリニックを行った。
自身が設立した「ANNIKA Foundation」が主催する女子ジュニア大会「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」が27日(火)から29日(木)まで同コースで開催される。今年で2回目を迎える大会には、アジア各国から77人が出場し、54ホールのストロークプレーで争う。
会見では、近年の日本勢の活躍に言及。「近年、日本人選手の活躍をみて、日本でのゴルフがとても盛り上がっているように感じます。そういう恵まれた環境の中で、この大会をきっかけにジュニアゴルファーが世界へ羽ばたける足がかりになればいい」と期待を寄せた。
また、渋野日向子、山下美夢有、桑木志帆の「AIG女子オープン」(全英)制覇を挙げ、「日本の女子ゴルフ界の技術の高さを物語っています」と称賛。米ツアーで活躍する選手についても、畑岡奈紗の安定感、西郷真央の飛距離、古江彩佳のプレースタイルの幅広さを評価した。
出場選手を対象としたゴルフクリニックでは、現役時代に培った技術や心構えを伝授した。
まず強調したのは、基本とルーティンの重要性だ。「ミスの多くは基本から始まる」とし、グリップやボール位置などを確認するチェックリストの作成を推奨。「そのためには正しく、同じルーティンを続けること。私の場合、試合でスタート前の練習は1時間15分間というように、すべてが同じルーティンでした」と明かした。
さらに、ショット前の行動について、考えるための「シンクボックス」と、実際に打つための「プレーボックス」という2つの考え方を紹介。シンクボックスでは風向きやライ、クラブ選択などを確認し、プレーボックスではターゲットを見て、ワッグルをしてからショットに入るという。
「構えた時、頭に何か考えが浮かんだらミスにつながる」。ショットに入る前に判断を終えることが大切だと説いた。
プレッシャーへの対処法を問われると、「優勝のためにバーディが必要な時など、ものすごいプレッシャーの場面でプレーすることが好きでした。アスリートとして、その瞬間を試されることにわくわくしたからです」と振り返った。
そして、「逃げないことです。すべてを受け入れてチャレンジする。そのために、ルーティンが必要。基本を大切にしてください。集中するためのプロセスです」。世界の頂点を極めた経験からアドバイスを送った。
ただ、今大会の目的は技術の向上だけではない。「長い人生において集中力、忍耐力が必要な場面で必ずゴルフを通じて身についた力が助けてくれる」と語り、選手たちにはゴルフを通じて友情を育み、大会を楽しんでほしいと呼びかけた。
