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馬場咲希&橋本美月と同組で「嬉しいけど、やばい」 九州覇者の菅楓華が初タイトルに向け8位で決勝へ

女子アマ日本一決定戦の2日目。今年の「九州女子選手権」を制した菅楓華がじわり浮上してきた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年6月15日 07時00分

連日の「72」でスコアは動かなかったが、順位を上げて決勝ラウンドに進出した
連日の「72」でスコアは動かなかったが、順位を上げて決勝ラウンドに進出した (撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日日◇14日◇秋田カントリー倶楽部(秋田県)◇6409ヤード・パー72>
 
「嬉しくて、嬉しかったけど、見た瞬間からやばいなって…」。日章学園高校3年の菅楓華(すが・ふうか)は、日曜日に予選ラウンドの組み合わせが発表されたときに複雑な感情を抱いた。ひとりは昨年の「全米女子アマ」を制した馬場咲希(代々木高校3年)で、もうひとりは一昨年の「アジアアマ」を制し、今年の「オーストラリア女子アマ」を制している橋本美月(東北福祉大3年)というJGAナショナルチームメンバーの二人である。

「やばいなっ」て思いながらも「回りたい二人なので勉強になりますし、本当に楽しみでした」とワクワクとドキドキの感情を抱いた。日本を代表するトップアマに挟まれて表情にも出るぐらい緊張しながらも、堂々としたプレーで2日間「72」を並べて、首位と5打差のトータルイーブンパー・8位タイで予選を通過した。
 
菅の活躍も戦前から関係者の間で話題に上っていた。今年5月、日本屈指の難コース、福岡県の古賀ゴルフ・クラブで行われた「九州女子選手権」。菅は3日間トータル6オーバーで回り、2位に9打差をつけて優勝した。「午前午後の組み合わせの関係で、風が強かった2日目に、風があまりない時間帯で回れたのがよかったんです」と話したが、それを差し引いても十分なインパクトを与える結果だった。
 
その大会の2位は、同じ日章学園高校の同級生でJGAナショナルチームのメンバーとして国内外で活躍する荒木優奈が入った。昨年の「日本ジュニア」でプレーオフの末、菅が敗れた相手でもある。身近な存在が活躍する姿に刺激を受けて、練習にも熱が入るという。「いつも2位とか負けていたので、勝てたことで自信になりましたが、本戦でも勝たないと意味がないと思うので負けたくないです」と力強く語る。その荒木は、トータル2オーバー・28位タイで決勝ラウンドに駒を進めた。
 
自身のプレースタイルについては、「バーディチャンスにつくけど入らない、みたいな(笑)」と曲げないショットが持ち味。今大会は「まずは予選通過が目標でした。3日目のスコアを見て優勝を狙えるかどうか」と、最初の目標をいい位置でクリアした。
 

首位と5打差で、ビッグタイトルへは3日目のスコアにかかってくる。「ラフからだと距離感が難しくなるので、まずはティショットでフェアウェイをとらえること。短いホールはチャンスなので、そこでしっかりバーディがとれるようにしたい。2日間パープレーなので、明日はアンダーで回りたい」と話す。今年はプロテストも受験予定で、弾みをつける意味でも3日目に上位との差をぐっと縮めたい。(文・小高拓)

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