<アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム 最終日◇29日◇ファイブハンドレッドクラブ(静岡県)◇6492ヤード・パー72>
10月29日、静岡県にあるファイブハンドレッドクラブを舞台に「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」の最終日のプレーが行われた。
前日に吹き荒れた強風の影響か、最終日はグリーンが硬く、高速化した。多くの選手がパットに苦しみ、スコアが伸び悩む中、ともにアンダーパーのスコアをマークした竹田姫菜と井澤優がトータル5アンダーでホールアウト。優勝したシン・フェイユー(中国)と共に今大会の上位3選手に付与される「ヒルトングランドバケーションズ・アニカ・インビテーショナル PRESENTED BY ロレックス」の出場権を獲得した。
2日目を終えてトータル2アンダーの6位タイに付けていた竹田は、スタートホールで7メートルのパットを決めてバーディを奪うなど、序盤から快調なプレーを披露。前半だけで3つスコアを伸ばし、後半の11番パー4でチップバーディを奪った時点では、シンと並ぶ首位タイに浮上した。
しかし、その後は足踏み。16番でこの日5つ目のバーディを奪ったものの、2つのボギーが響き、優勝には1打届かなかった。
「スタートからバーディが取れていい流れが作れました。きょうは27パットでしたが、バーディチャンスがたくさんある中で、決め切れなかったホールもいくつかあったので悔しかったです。2つのボギーはウッドで引っかけるミスから叩いてしまいました。自分の悪い癖なので、これから改善していきたいです」(竹田)
竹田はECC学園の高校1年生。中学3年時には世界ジュニアで3位に入賞するなど、国際大会でも結果を残している。しかし、今季は飛距離アップを目指したスイング改造を行ったこともあり、思うような成績が出せていなかったという。
「今年は結果が全然出せていなくて、めちゃくちゃ悔しい年でした。でも、この試合はイベントのようで楽しく、明るい気持ちでプレーできました。世界大会への出場もとても楽しみです」(竹田)
一方、トータル4アンダー・単独4位からスタートした井澤は、3つのボギーが先行するなど前半は大苦戦。一時は順位を大きく落としたが、「思い切りプレーしよう」と気持ちを切り替えた後半には最終18番のチップインを含む5バーディを奪取し、トップ3に滑り込んだ。
「きょうは最初からショットが荒れていて、前半に3オーバーを打ったときにはもうダメかと思いました。でも、後半は“31賞”を目指してスタートしたら、ショットがピンに絡み、パットもしっかり入ってくれました。最終ホールもグリーン奥からアプローチを入れるつもりで打ってチップインできました。気づいたら3位に入っていましたね」(井澤)
本大会では開幕前に主催者のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が来日。出場するジュニア選手に向けた「ゴルフクリニック」が開催されたが、井澤はそこで聞いた“集中するために必要なこと”を実践できたと振り返る。
「後半は順位は意識せず、一打一打に集中することができました。アニカさんは“他のことはどうにもできないから、自分のことに集中することが大事”と話していましたが、それに近いプレーができたと思います。世界大会に出場できることはうれしいです。自分のゴルフ人生にとってアドバンテージになりますし、すごく良い経験をさせてもらえると思います。きょうの後半みたいなプレーができれば、ちょっと楽しみですね」(井澤)
竹田と井澤が出場権をつかんだ「ヒルトングランドバケーションズ・アニカ・インビテーショナル PRESENTED BY ロレックス」は2027年の10月に開催を予定している。世界最高峰の舞台で2人の日本人選手がどんな活躍を見せてくれるのか注目だ。(文・田辺直喜)
