<JLPGAファイナルQT 3日目◇4日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6418ヤード・パー72>
プロテストに合格したばかりの19歳、松原柊亜(まつばら・しゅあ)が来季前半戦のフル出場権獲得ライン(35位付近)に浮上してきた。3日目は4バーディ・3ボギーの「71」。コツコツと順位を上げて、トータル2アンダー・35位タイで最終日に入る。
初日「73」で73位、2日目は「70」で52位。そしてこの日は、ドライバーショットが右にも左にも曲がり、耐える一日にもなったが、「けっこう風があって“71”でも順位がけっこう上がりました」と圏内にジャンプアップ。前半5番ではティショットを隣のホールまで打ち込んだが、「木の下のちょこっと空いているところ」を狙ってグリーン横まで運びガッツパー。「よくできたほうです」と振り返った。
1カ月前に合格したプロテストに比べてたら、4位で突破したファーストQT(C地区)もこのファイナルQTも、いつも通りの自然体でプレーできている。「プロテストの最終日は“これ入らなかったら死ぬ”と思って打っていました。プロテストの超緊張をやったばかりだから、QTは緊張しないですね」。合格後は調子が決してよくはなかったが、しっかりと調整して、来季の出場資格をかけた争いに準備してきた。
プロ初戦はぜひ、レギュラーツアーで迎えたい。そんな気持ちを持ちながらも、“35位以内”の順位は意識しないつもり。「ボーダーラインよりはとりあえず1つ伸ばす、っていうだけです。あしたも伸ばしたい」と控えめに意気込む。
来季ルーキーのプロテスト合格者は11人がファイナルに出場中。半数以上の選手が圏内で最終日に進んだ。その動向にも注目したい。(文・笠井あかり)
■来季ルーキーの第3ラウンドの結果
3位T(-9)倉林紅、前多愛
8位T(-7)藤本愛菜
11位T(-6)伊藤愛華
16位T(-5)佐田山鈴樺
28位T(-3)肥後莉音
35位T(-2)松原柊亜、ジ・ユアイ
45位T(-1)鳴川愛里
63位T(+1)千田萌花
87位T(+5)田村萌来美
