<ユニクロ日本ジュニアゴルフカップ2025/ 8地区対抗戦 2日目◇3日◇トム・ワトソンゴルフコース(宮崎)◇男子=6984ヤード、女子=6380ヤード、ともにパー72>
全国8地区(北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州)のゴルフ連盟に所属するジュニア選手たちと招待国の韓国による対抗戦の第2ラウンドは、強風が多くの選手を苦しめた。そんなタフなコンディションのなか、男女通じて唯一の60台を記録したのが関西の小川琥太郎(こたろう、大阪学院大附高2年)。11番からの3連続など5つのバーディを奪っての「69」で、トータル7アンダーのトップに躍り出た。
序盤からアプローチ、そして「1~2メートルをしっかり決められた」という得意のパターでしのぐ時間が続いた。7番、9番でバーディを奪うと、11番からは3連続で“ご褒美”がやってきた。もともと林に囲まれた狭いコースとあって、ティショットは気を使うプレーになる。それに加え、2日目は「木の高さを越えると球が流されて、縦距離も合わない」という風も敵になった。
小川も終盤16、17番で左の林に打ち込んでボギーが続いた。それでも「今まで林に入ってなかったし仕方ないと思えた。“林に入ったらフェアウェイにきっちり出す”とチームで決めていた」と気持ちを切り替え、最後はきっちりとパーでまとめた。
この大会には3年連続3度目の出場。ただ「1、2年目は情けなかった」と苦い思い出が多い場所でもある。関西地区は高校2年生までしか出場できないため、今年がラストチャンス。もちろん「優勝したい」という気持ちは強い。過去9度の開催で、関西の団体戦優勝はこれまでになく、個人戦優勝も2019年(田中裕基)までさかのぼらないといけない。チーム一丸となって、悲願を目指す。
3日間連続の60台を目指せるのは小川のみ。「しっかり60台で回りたいです。関西で両方優勝したい」。最終日もチームに貢献すれば、自ずと“初優勝”は近づいてくる。(文・間宮輝憲)