後半だけで6バーディに「自分でもビックリ！」　勝みなみを変えた“トラブルショット”

＜LPGA Qシリーズ（前半） 3日目◇3日◇RTJマグノリア・グローブGC（米アラバマ州）＞

日本女子オープン覇者が、いよいよお目覚めだ。2日目を終えて53位タイともどかしい戦いが続いていた勝みなみだったが、7バーディ・1ボギーと猛チャージ。一気に6つ伸ばしてトータル7アンダーの14位タイと出場権獲得圏内に入ってきた。

どうしても目に入る…カットラインボード【現地写真】

前半はもどかしい戦いだった。2番でバーディを先行するも、直後の3番でボギー。その後もかみ合わない展開が続くと9番ではティショットが大きく右に出てしまう。さらに次の10番では「右を向きすぎていたのかな」と左を向く意識で修正をかけると、今度は左の林まではいかないもののウッドチップが散りばめられてるところへ。「ショットが迷走し始めた」と流れは悪いほうへと向かっていく。

だが、きっかけは意外なところにあった。厳しい状況に「とりあえず出すつもりでピンを狙って打とう」と放った球はピンへと絡む。「軽い気持ちが良かったのかな。スイングどうこうではなくて、リズムとか、ちょっとしたことを気を付けて打ってよかった」。この結果をもとに「ここからはちょっとしたことを気を付けてやろう」とやった結果、後半だけで6アンダー。これには爆発力がある勝も「自分でもびっくり」と驚きのプレーだった。

こんな幸運もあった。コース内には何ホールかに1つ予選カットラインを知らせるボードが置かれている。だが、気が付いたのは後半の中盤に差し掛かってから。「よく見ていなくて…（笑）あとから“書いてある！”って。でも気づいたときは3アンダーか4アンダーくらいだったので、気づいたのが今でよかった！って（笑）その前に見ていたら、力が入ってやばかったと思う」とカットラインを意識せずにできたことも大きい。