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「お金があってもなくても結局死ぬ」 ドラコンプロ山崎泰宏、『臨死体験』で変化した人生観【心筋梗塞からのフルスイング】

「お金があってもなくても結局死ぬ」 ドラコンプロ山崎泰宏、『臨死体験』で変化した人生観【心筋梗塞からのフルスイング】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年3月26日 11時30分

この心筋梗塞のカテーテル治療は、足の付け根の動脈から管(カテーテル)を挿入していくものだが、多くの場合局所麻酔で行われるため患者の意識は保たれる。山崎も手術中に意識はあったが、彼の記憶によると手術中にその意識が突然途切れたことがあって、そのときに「自分は死んでいたんじゃないのか」と思うような不思議な体験をしたというのだ。

「意識があるから、手術中に起こっていることは見えているんですよ。それで計器を見ていると血圧が80以上は赤い線で、80を切ると青い線になるんですが、青い線になるとトゥルル トゥルルって音がして、それからはどんどん落ちていくのが見えるんです。脈拍も40くらいになっちゃうし。それで血圧が70を切ってきたときに意識が遠のいて、その後、周囲が真っ暗になり、何も聞こえなくなった。お花畑も三途の川も見えなかったです」

『臨死体験』の著書もある立花隆氏は、「臨死体験は死後の世界体験ではなく、死の直前に衰弱した脳が見る「夢」に近い現象」であり「事故や病気などで死に瀕した人が、意識を取り戻した後に語る、不思議な視覚体験です」(文春オンライン)と言っている。

山崎の話を聞く限り、彼が体験したことはこの『臨死体験』であったようにも思えるのだが、どうなのだろう。

この山崎が『臨死体験』とも思える状態に陥っていた時の状態を話し、執刀医の濱田医師に聞いてみると。

「意識は失っていなかったです。治療中は意識レベルを確認しながらやっていますし、完全に意識がなかったら人工呼吸器をつけますから。山崎さんの場合は状態が悪すぎて、それこそ死ぬ一歩手前というような状態でしたし、治療は部分麻酔でしたから、途中で朦朧となり意識が無くなりかけたということだったと思います。一般に、心筋梗塞の治療の場合、呼吸状態も悪く血圧も低い状態の患者さんに、手術中に声掛けをしたら普通に会話ができたのに、翌日にそのことを聞いたら全然覚えていないという人は多くいます。山崎さんの場合も、そのような状態だったのかなと思います」

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