登録画面はこんな感じ
全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)が主催する大会では2020年から、つまりコロナ禍になった影響で、手書きのスコアカードを廃止した。選手たちはおのおののスマホにアプリをダウンロードし、自身がマーカーを務めるスコアを記入していく。それがすぐにホストにアップロードされ、ウェブサイトにリーダーボードが反映される仕組み。親にとってはゴルフ場にいなくとも、子どものスコアを把握でき、選手間ではスコアカードを回して確認するといった作業もなくなった。
ユニクロと同社のグローバルブランドアンバサダーがタイトルスポンサーを努める「ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ」でも、スタッフがスタートの説明時にアプリのダウンロードを確認。毎ホールごとにスコアを打ち込んでいる。
プレー中に選手がスマホをのぞき込むシーンはなかなか日本では見られない光景だ。スマホを握ればあらゆる情報が入手することができるため、プレー中にコーチからメールでアドバイスを受け、それを見たとしても分からない。懸念点がありそうな物だが、「ゴルフは自己申告のスポーツで、それを信用する」とAJGA担当者は“問題なし”という。
「ほかの情報を見ることができるといえばそうだけど、すぐにスコアが把握できるし、USGA(全米ゴルフ協会)や地域の大会でも使用しているケースが増えている」と、進むデジタル化とコロナ禍が偶然融合した産物として、アマチュア大会でもスコア速報システムが当たり前となった。
