角田は、大学時代は箱根駅伝の出場を目指すなど陸上競技を行っていた。本格的にクラブを握り始めたのは23歳の頃。トーナメントプロを目指していたが、30歳でティーチングプロの資格を取得してレッスンを開始。3年ほど競技には出ずにレッスンを行っていたが、夢をあきらめきれずに、2014年、35歳でトーナメントプレーヤーのプロテストを受験して一発合格を果たしている。
ツアーの出場権を得るためのQTに挑戦はするものの、資格の取得には至っていない。週6回のレッスン活動が中心だが、ツアーへの夢は持ち続けている。過去にレギュラーツアーには「ダンロップ・スリクソン福島オープン」に2度出場経験があるが、予選通過はなし。「ティーチングプロ選手権に優勝して、日本プロに出るのが目標でした。今から準備をしたいと思います」と地元優勝、国内メジャー出場と二重の喜びがある。
悲願の優勝でもすぐに祝杯を挙げるわけにはいかない。「今日も18時からレッスンの予定が入ってて、生徒が10人ぐらい待っているんです」。コースを後にしたのは17時30分ごろ。汗も流さず待っている生徒のところへと向かった。