<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー開幕戦 マイナビカップ 初日(2日間競技)◇11日◇大栄カントリー倶楽部(千葉)◇6279ヤード・パー72>
父と兄はプロゴルファー、母は元研修生というゴルフ一家で育った19歳の難波美咲が「69」をマーク、ネクヒロ初出場で3アンダーの2位タイと好スタートを切った。昨年は直前の肋骨骨折でプロテスト受験を断念。今年にかける強い思いが開幕戦の初日から爆発した。
ホールアウト後、話を聞こうと声を掛けると「私ですか?」という答えが返ってきた。これまでもさまざまなワンデートーナメントには出場してきたものの「メディアに出るような試合にはほとんど出たことがないんです」。今年は4日間競技のプロテストを見据えて、複数ラウンドの試合に積極的に出場する予定。ネクヒロ挑戦もその一環だ。
この日は持ち味のショットに加えて、課題のパッティングがよく決まった。4バーディのうち3つは7メートル前後を沈めたもの。「パットは得意じゃないので、エイムポイントを習いに行ったり、特訓しました。堀琴音さんみたいに、カップを見て打ったり、いろんなことを試しています」。積み重ねてきた努力が結果となって表れ始めた。
一足先にプロになった兄・大翔は昨年レギュラーツアー3試合に出場。父・健太朗は同じくこの日が初日だったシニアツアーのQTに挑んでいる。現在、横田英治コーチのもとで指導を受けているが、それも両親が同時期に静岡で研修生をしていたという縁があったからだ。「こんなに恵まれた環境にいるのに、高校生の時は一度も全国大会に行けなかったし、今もまだこの位置にいる。全然生かせていないなと思っています」。ゴルフ一家に育ったからこそ、味わう苦しみもある。
今大会の目標は明確だ。「開幕戦で優勝すると思って来ました。いつもは緊張するタイプなんですけど、今日は緊張しつつも安定したメンタルでプレーできたかなと思います」。この日は気持ちを落ち着かせるため「赤いスイートピー」など、松田聖子の曲を鼻歌で歌いながらラウンド。「両親の影響で昔の曲が好きなんです」。最終日も懐メロを口ずさみながら初出場初優勝へ、一歩ずつ階段を上がっていく。
※マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。26年は過去最多の18試合を予定。出場選手はポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者推薦、QTランク、ファン投票などにより決められる。