今シーズンのステップ・アップ・ツアーで2週連続優勝を飾るなどし、一躍注目を集めている仲宗根澄香。千葉県の白井市出身の24歳は見た目通り？の天然系のキャラクター。ゴルフを始めたのは小学生4年生の頃で、父親の影響だとか。ただ、小学校の頃から運動が苦手で、走ることも球技も全般的に得意ではなかった。

　「本当に運動神経がゼロで（笑）。前転はできますけど後転はできないと言う感じなんですよ。でもゴルフは面白かったんです。なぜかハマりました」。ゴルフをやりたいことを父に伝え、近くの練習場のスクールに入った。そこで同学年の子ども達と練習を共にすることで、より楽しさが増したのだそうだ。そこのコーチがプロになる意思がない生徒は教えないというスタンスだったらしく、ある種、目標が無意識に植え付けられていた点ではマイペースの仲宗根にとって大きな転機だったと言える。

　ただし「よくマイペースって言われますが、自分ではあまり分からないですね。でも、今年の6月に初めて血液検査を受けたんです。それで生まれて初めて血液型がわかったんです。O型だったんですよ！」と本人としてはおっとりしている自覚はなかった。とはいえ、友達にそのことを話すと“やっぱりね”とさほど驚いた様子もなく返答されたらしい。

　そんなマイペースな仲宗根の休みの日のリフレッシュ方法は寝ること。プロっぽくないところも彼女の魅力だが、自身としては、何かリフレッシュするための趣味を見つけようと模索中。興味はあってもなかなか夢中になれることが今までの経験ではないようで、ハマりにくい性格は自身でも理解している。そう考えるとゴルフとの出会いは彼女にとっての奇跡だったのかもしれない。