偉業への礎を築いた最初の18ホール 「なぜ?って感じ(笑)」の2位タイ発進【初日】
そして、8月1日の日本時間午後3時25分に“人生を変えた4日間”がスタートした。日本勢の切り込み隊長として世界ランク4位(当時)のミンジー・リー(オーストラリア)、メジャー2勝のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)とともにティオフした渋野は、いきなり上位をにぎわせる。
アウトスタートの前半は4番でボギー、8番でバーディと静かな立ち上がり。しかし、バックナインに入ると、一気に加速する。
折り返し直後の10番で、この日2つ目のバーディを奪うと、12番まで3連続バーディ。15番でもスコアを伸ばすと、17番パー3でティショットを1mにつけた。このパットを流し込み、首位タイに浮上した。さらに18番でも5mを沈め、後半「30」の猛チャージ。6アンダーまで伸ばし、リーダーボードの頂点に『Hinako Shibuno』の名を刻んでのホールアウトとなった。
ラウンド直後のインタビューでは、「後半爆発しちゃって、なぜ?って感じ(笑)。10番で難しいのが入って、流れに乗れた。なんでこんなにバーディを獲れてるの?という感じ。でき過ぎなので120点です」と本人すらも予想していない結果に驚きの表情を浮かべた。
結局、後続のアシュレー・ブハイ(南アフリカ)にかわされて2位タイ発進となったが、名刺代わりの好プレーで、その後のさらなる活躍を予感させた。