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全米OP挑戦から2年半 “スーパー高校生”山口すず夏が豪州で躍動

全米OP挑戦から2年半 “スーパー高校生”山口すず夏が豪州で躍動

所属 ALBA Net編集部
牧野 名雄 / Nao Makino

配信日時:2018年2月15日 20時53分

ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン 初日◇15日◇クーヨンガGC(6,599ヤード・パー72)>

「あの頃とは違う」

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2015年7月の「全米女子オープン」に日本人最年少の14歳で出場を果たしたアマチュア・山口すず夏は、そういって胸を張った。当時、“スーパー中学生”とうたわれた神童は現在17歳。身体もプレーも成長を遂げた“スーパー高校生”が、海外で羽ばたこうとしている。

自身2年ぶり・3度目の米ツアー出場となった「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」初日。「日本女子オープン」を連覇した畑岡奈紗、16年大会覇者の野村敏京らを押しのけ、日本勢最上位となる4アンダー・3位タイ。単独首位のコ・ジヨン(韓国)と3打差につける好発進に「パッティングのタッチも合っていましたし、全体的にまとまっていてよかったと思います」と、白い歯をこぼした。

3年前の「全米女子オープン」では、2日目に“76”と崩れてあえなく予選落ち。「雰囲気、プロたちのパッティングのうまさ。そこは全然違うなと思いました」。14歳の挑戦は高く厚い壁に跳ね返され、2日間で幕を閉じることになった。

16年の「ロッテ選手権」で自身2度目の米ツアー出場を果たすが、ここでも決勝ラウンド進出はかなわず。しかし、同年の日本ツアー「Tポイントレディス」で30位タイ、17年の「ヨネックスレディス」で9位タイに入り、ともにローアマを獲得。プロの世界で研鑽を積み、同時に結果も残してきた。

その経験が異国の地で結実する。今年1月にオーストラリアのパースで行われた「オーストラリアアマチュアゴルフ選手権」に出場。中島啓太とともに日本人史上初の大会制覇を果たすと、立て続けに出場した「アボンデール・アマチュア」で6打差をつけての圧勝劇。そして、久々となる米ツアーの舞台でも、その勢いが衰えることはなかった。

豪州で力を発揮できている理由は、グリーン上にある。

「オーストラリアに行く前日にエイムポイント(指をかざしてパットのラインを読む技術)を習ったのですが、それを実践して上手くいっています」

アダム・スコット(オーストラリア)、リディア・コ(ニュージーランド)ら世界トッププレーヤーも導入しているテクニックを活用。「(自分の長所は)やはりパターです。ラインにしっかり乗ってくれている」と自画自賛する最大の武器に、さらなる磨きがかかっている。

「いずれは自分もここで戦うことが目標です。宮里藍選手の活躍を見てから、アメリカツアーで強くなりたいって思っていました」

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