新しい年を迎え、日本勢15人が参戦する米LPGAツアーは、1月29日にフロリダ州オーランドで2026年シーズンが開幕する。
メジャー大会は全5試合。その初戦となる「シェブロン選手権」は4月23~26日にテキサス州ヒューストンで行われる予定だが、年が明けてもなお開催コースが正式に決定しておらず、選手たちにも詳細は伝えられていないようだ。
同大会は2023年からヒューストン郊外のザ・クラブ at カールトン・ウッズを舞台に行われてきたが、同コースは2年の契約を残したまま使用中止が決定。昨年大会では西郷真央がメジャーで米ツアー初優勝を飾り、名物でもある18番グリーンサイドの池へ飛び込むシーンが話題となったが、次なる開催コースはいまだ明らかになっていない。
開幕まで残り3か月余り。本来であれば観戦チケットの販売が始まっていてもおかしくない時期だが、コースセッティングは間に合うのかと不安の声も上がる。ただし、噂では同じヒューストンにある“メモリアルパークGC”での開催が有力と、多くの米メディアが報じている。
同コースはPGAツアー「テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン」の開催地で、今年もシェブロン選手権の約1か月前にあたる3月26~29日にツアー競技が予定されている。ギャラリースタンドやコースセッティングを流用できる点から、準備面でのハードルは高くないとも考えられる。
メモリアルパークGCは、地元ヒューストン市民に親しまれてきた“市営”のパブリックコースで、市民は格安でプレーが可能だ。1912年に9ホールで開場し、1947年には初めてPGAツアーを開催。1951年から1963年までツアーの舞台となった。その後、トム・ドーノック氏による改修を経て、現在もヒューストンオープンが行われている。
「シェブロン選手権」は長年、カリフォルニア州の避寒地であるパームスプリングスのミッションヒルズCCで開催されてきた。毎年同一コースで行われるメジャーであったことから、男子のマスターズ・トーナメントになぞらえられる存在でもあった。
大会スポンサーが「クラフト・ナビスコ」から日本の「ANA」に替わり、「ANAインスピレーション」として2021年まで開催。ハリウッドスターに愛された同地での大会開催は、往年の歌手ダイナ・ショア(米国)の尽力によるものだった。23年からはシェブロンが冠スポンサーとなり、その条件の一つとして、本拠地であるテキサス州ヒューストンへの開催地変更が決定。今後、“メモリアルパークGC”での開催が正式に発表されるのか、注目が集まっている。(文・武川玲子=米国在住)