11番では左奥に振られたピンに対して、左からの強烈な風が吹いていた。ここでは風にぶつけるショットがピン方向に飛び、右奥3メートルに着弾。バーディを奪った。終盤の16番ではフォロー風に乗った右からのドローボールが、右奥ピンの右1メートルについた。ドローボールが持ち球の渋野はこれまで右ピンに苦戦することが多かったが、この日はそれを感じさせなかった。
4月の「ロッテ選手権」でもハワイの強風下で優勝争いのすえに2位フィニッシュした。それ以降は苦しい戦いが続いていたが、思い出の英国で“親友”と再会。友情をさらに深めた。
「よー、飛んでましたね」とティショットでも飛距離を稼いだ渋野。2日目は昼過ぎのスタートとなるが、気まぐれなリンクスの風は果たして友達のままなのか。それとも、イタズラをしかけてくるのか。真価が問われるラウンドで、渋野がどんなショットを見せるのか楽しみだ。(文・高桑均)
